「しょうゆ」を味わう醤油、「はさめずとこしへ」（100ml）

「調味料としての魅力」を超える醤油づくり

■三重県・伊賀の山中で、自然と調和した醤油づくりを営む創業129年の老舗蔵

三重県伊賀市に蔵を構える福岡醤油店は、創業129年を迎える老舗蔵元。原料は三重県産の丸大豆にこだわり、製法は昔ながらの木製の製造器具を使ってじっくり丁寧な伝統的な製法で行っています。

蔵には独自の酵母菌が染み付いており、まさに自然・土地と調和した醤油づくりをおこなっている醤油蔵です。

■醤油は箸ではさめない料理、”はさめず”

「はさめず」ブランドの味わいは今から50年以上前、2代目の川向友宏さんの代に開発されたもの。

調味料としての魅力を持つだけではなくて、醤油それ自体がひとつの完成された料理のひと品であるような醤油を作りたい、という想いから製造の研究を行われていたとのこと。

古くは醤油のことを箸ではさめない料理、という意味で「はさめず」と呼ばれていたとのことが福岡醤油店の「はさめず」ブランドの名前の由来になっています。

「はさめずとこしへ」の味わい方

■卵かけご飯、、、ではなく「しょうゆかけご飯」で！

おいしい調味料に出会ったら、まずは王道で味わえる「卵かけご飯」でお試しくださいとお話しすることが多いのですが、この「はさめずとこしへ」の場合はぜひ最初は卵なしで味わってみてください。

「はさめずとこしへ」は、しょっぱさ控えめで旨味の非常に強いまろやかなお醤油です。
なかなか日常では機会がありませんが、とびきり旨味の強くまろやかな醤油だからこそ、醤油そのものの本来の味わいが楽しめるように、まずは白米と醤油だけで味わっていただくと良いと思います。
（白米にはちょっと申し訳ないですが今回だけは脇役になってもらいます。）

おいしさの秘密は昔ながらの伝統的な製法

■120年現役の木製器具で、1週間かけて圧搾（通常は数日程度）

福岡醤油店では、もろみから醤油を搾り取る工程に「キリン式圧搾機」を使用しているそう。全長6mで主要部が木製のキリン式圧搾機を使用し、1週間もの時間をかけてじっくり丁寧に醤油を搾り取っています。

一般的な製法では、ギュっと強く搾ると短時間で醤油を搾ることが可能ですが、その分余計な油分などの雑味も搾り取ってしまうとのこと。

キリン式圧搾機を現役で使用している蔵は非常に珍しく、福岡醤油店は醸造蔵全体が国の登録有形文化財になっています。